【睡眠負債の症状と解消方法とは】診断チェックリストで測定可能【あさイチ】
いったいどんな悪影響を及ぼすのでしょうか。また、効率の良い睡眠をとるためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、番組で紹介された内容を中心に「睡眠」についてご紹介します。
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睡眠負債になると危険!睡眠不足が続くと起こる悪影響とは
睡眠不足が続くと「睡眠負債」がたまり、体に悪影響を及ぼします。
睡眠負債とは、睡眠不足を長い期間やってしまうことにより起きる負債だと考えてください。
睡眠負債がたまると下記のような症状になります。
・がん(がん細胞の増殖を加速させる)
・認知症(原因物質が蓄積しやすくなる)
・脳卒中
・心筋梗塞
・肥満
・うつ病
・高血圧症
といった感じで、がんなどの病気になるリスクが高くなります。
また、肥満にもなりやすくなるため、ダイエットをされている方であれば、睡眠はきっちり取った方が良いでしょう。
睡眠負債があることになかなか気づきにくい
睡眠負債は、自分ではなかなか気づきにくいと言われています。
ある実験でそれが証明されました。
2つのグループを用意し、Aグループは「3日間徹夜」をし、Bグループは「1日6時間」の睡眠をとりました。
この2つのグループそれぞれが、「集中力」と「反応速度」のテストをしてみると、徹夜をしたグループは、2日目にしてどんどん成績が悪くなっていきました。
そりゃ、徹夜を3日間してれば成績だって悪くなりますよね(゚∀゚)
もうひとつの6時間睡眠のグループは、初めは成績が良かったのですが、2週間かけてずるずると成績が悪くなっていきました。2週間経つと徹夜グループと同じくらい成績が悪くなっていきました。
そして、テストが終わった段階で、2つのグループに眠気があるかどうかの確認をしたところ、徹夜グループは「眠気」を感じていたのですが、6時間睡眠のグループは「眠気」を感じていませんでした。
つまり、2週間経過して成績が同じくらい低くなったのに、徹夜組は「寝不足」と把握できたのに対して、6時間睡眠のグループは自分達が「寝不足」ということを把握できていなかったということになります。
これは睡眠負債が溜まっていることを、自分達で気づけないということを証明しています。
普段、睡眠をとっていると思っていても実はとっていなくて、生活のパフォーマンスが気づかないうちに落ちているということです。これが睡眠負債の恐ろしいところですね。
睡眠不足が長引くと起きるあらゆる病気
睡眠不足が続き、睡眠負債が体に溜まってくると、がん細胞が大きくなるという実験結果も出ているようです。
睡眠負債のマウスで実験してみると、3週間で2倍以上のがん細胞が大きくなったようです。
また、睡眠負債は乳がんになりやすくなるという結果も出ています。
24,000人の女性を9年間追跡調査したところ、睡眠時間が6時間以下の人と7時間の人を比較すると1.67倍、睡眠時間が少ない人の方が乳がんになる確率が高くなったようです。
つまり、睡眠不足は、乳がんにも関連してきます。
また、認知症にも影響してきます。
スタンフォード大学の研究所の所長いわく、
認知症をひきおこす物質にアミロイドβ(べーた)というものがあります。これは毎日体内で発生するのですが、睡眠時間中に排出されます。
睡眠時間が少ないと、それが排出されず認知症を起こす可能性が高くなるということでした。
つまり、認知症の物質を効果的に除去するためには、睡眠が必要になってくるということです。
睡眠時間は何時間が妥当か
さて、では何時間睡眠を取れば良いのでしょうか。
あさイチでは、睡眠専門の研究者がいらっしゃいまして、睡眠時間の目安を発表されていました。ズバリ以下の通りです。
・成人は7時間前後
・高齢者は5時間は切らないほうがよい。できれば7時間
・子供は8〜10時間寝た方が良いです
年齢によって、睡眠時間は異なってくるということでした。
また、睡眠とは、ベットに入った状態ではなく、ちょっとした刺激では起きないくらいの状態のことです。ベットの上で横たわっているのは睡眠ではないということですね。
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睡眠負債が溜まっているかどうかのチェックリスト
あさイチでは、自分が睡眠負債になっているかのチェックリストが放送されていました。みなさんも自分が睡眠負債をもっているのかチェックしてみてください。
ここ1ヶ月の睡眠を思い出して回答してください。
■第1問
寝床についてから実際に眠るまで、どのくらいの時間がかかりましたか?
A 寝つきはよかった
B 少し時間がかかった
C かなり時間がかかった
D 非常に時間がかかった(または眠れなかった)
■第2問
夜間、睡眠の途中で目が覚めましたか?
A 問題になるまではなかった
B 少し困ることがあったら
C かなり困った
D 深刻な状態(または眠れなかった)
■第3問
希望する起床時間より早く目覚め、それ以降眠れないことは?
A そのようなことはなかった
B 少し早かった
C かなり早かった
D 非常に早かった(または眠れなかった)
■第4問
夜の眠りや昼寝も合わせて睡眠時間は足りていましたか?
A 十分ある
B 少し足りない
C かなり足りない
D 全く足りない(または全く眠れなかった)
■第5問
全体的な睡眠の質はどう感じましたか?
A 満足している
B 少し不満である
C かなり不満である
D 非常に不満である(または眠れなかった)
■第6問
日中の気分はいかがでしたか?
A いつも通りだった
B 少しめいった
C かなりめいった
D 非常にめいった
■第7問
日中の活動(身体的・精神的)はいかがでしたか?
A いつも通りだった
B 少し低下した
C かなり低下した
D 非常に低下した
■第8問
日中の眠気はありましたか?
A 全くなかった
B 少しあった
C かなりあった
D 激しかった
チェックリストは以上になります。以下の採点表で自分の合計点を計算してみましょう。
・A:0点
・B:1点
・C:2点
・D:3点
■危険度指標
・10点以上:危険度高
・6から9点:危険度中
・5点以下:危険度小
それぞれの点数に応じてリスクが分かる
ちなみに、このチェックリストは不眠症でも使用されるものなので、自分が不眠症かどうかも分かるようです。
女性の方が睡眠時間が短い傾向にあるようです。特に40代50代が高いそうです。
理由は、女性は家事、育児、仕事、介護の負担がくるため、高くなるようです。
いかがでしょうか。
点数が高い人は睡眠負債になっている傾向があるため、負債を返済する必要があります。
次のページでは、睡眠負債を返済するコツについてご紹介します。
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